ソラマメは寒さに強く、秋にまいて冬を越し、5〜6月に収穫する野菜です。作業は多くありませんが、種のまき方だけは独特で、ここで失敗する人が少なくありません。
この記事では、秋まきの基本の育て方を、まき方のコツから冬越し・摘心・収穫まで順番に解説します。
👉 秋まきは関東以西の一般的な地域の育て方です。関東より北の寒い地域では、2〜3月に種をまく春まきが一般的です。
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ソラマメ栽培|基本情報
| 項目 | 目安 |
| 種まき適期 | 10〜11月(関東以西) |
| まき方 | お歯黒(黒い筋)を斜め下に、豆の先が少し見える浅さ |
| 株間 | 30〜45cm程度 |
| 冬越しの大きさ | 本葉4枚くらいまで(5枚以上は寒さに弱くなる) |
| 整枝 | 太い枝を6〜8本残す |
| 収穫の目安 | さやが下を向き、背筋が褐色になったら(開花後35〜40日) |
種のまき方|お歯黒を斜め下にして、浅くまく

ソラマメの種には、お歯黒と呼ばれる黒い筋があります。まくときは、このお歯黒を斜め下に向けて土に差し込み、豆の先が少し地上に見えるくらいの浅さにします。
ソラマメの種は大きく、芽を出すまでにたくさんの酸素と水分を使います。深く埋めると酸素が足りなくなり、発芽する前に腐りやすくなります。
- ✔ お歯黒を斜め下に向けて差し込む
- ✔ 豆の先が少し見えるくらいの浅さにする
- ❌ 豆がすっかり隠れるほど深く埋める
⚠️ 芽が出るまでの間に水を与えすぎるのも、種が腐る原因になります。
👉 畑に直接まくと、鳥に種を食べられることがあります。心配な場合は小さめのポットにまいて育て、本葉2〜3枚になったら根鉢を崩さずに植え付けます。
種まき時期|関東以西は10〜11月
関東以西では10〜11月が種まきの目安です。
気をつけたいのは、冬を迎えるときの株の大きさです。本葉が5枚以上に育った状態で冬を迎えると、寒さに弱くなり傷みやすくなります。早くまきすぎて大きく育てすぎないよう、本葉4枚くらいまでの小さな株で冬を越させます。
連作に注意|同じ場所は3〜4年あける
ソラマメは、同じ場所で続けて育てると生育が悪くなる「連作障害」が出やすい野菜です。前にソラマメを育てた場所は、3〜4年あけてから使います。
プランターで育てる場合は、新しい土を使えば気にしなくて大丈夫です。
整枝と摘心|枝を6〜8本に絞り、先端を切る
春になると、株元からたくさんの枝が伸びてきます。そのままにすると栄養が分散してさやが太りにくくなるため、太くて節の間が詰まった枝を6〜8本だけ残し、細い枝は株元から切り取ります(整枝)。
開花が始まり、草丈が60〜70cmほどになったら、枝の先端を切り落とします(摘心)。これ以上花が咲かなくなるぶん、栄養がすでについているさやに回り、豆が大きくなります。
👉 摘心はアブラムシ対策にもなります。アブラムシはやわらかい枝先に集まりやすいため、群がっている先端ごと切り落とすのが効果的です。
草丈が伸びると風で倒れやすくなるので、株の両側に支柱を立ててひもを張り、株を挟むように支えます。
追肥|さやが太り始めたら
花が終わって、さやが太り始めたころに、株元に化成肥料を追肥します。
収穫のタイミング|さやが下を向いたら
ソラマメのさやは、はじめは空に向かって上向きにつきます。豆がふくらんでくると重みで下を向き、さやの背筋が褐色になってきます。これが収穫の目安で、開花からおよそ35〜40日後です。
病害虫|アブラムシに注意
- アブラムシ:秋(種まき後)と春の年2回、発生しやすい時期があります。春は枝先の新芽に集まるので、摘心で先端ごと切り落とします。シルバーのマルチを敷くと、アブラムシが飛んでくるのを防ぐ効果があります。増えすぎたときに使える薬は、この下で紹介します
増えすぎたときに使える薬
摘心やシルバーのマルチを使っても毎日のように見かけるようになったときは、ソラマメに登録のある薬を使います。摘心ができない秋の苗にも使えます。
食品にも使われる成分がいい人なら、ベニカマイルドスプレーです。農薬の登録がある薬ですが、有効成分は食品にも使われる還元澱粉糖化物だけで、ほかの殺虫成分は入っていません。野菜類と豆類のアブラムシ類に登録があります。ボトルのスプレーで原液のまま散布でき、収穫前日まで使えます。ただ、効き方が穏やかなタイプなので、見かけ始めのうちに使うほうが向いていると思います。すでにびっしりついているなら、次に紹介するベジフルスプレーのほうが向いていると思います。マイルドは使用回数の指定がないので、様子を見て、必要ならかけ直せます。農薬の登録がある薬なので、使い方はラベルに従い、葉の裏までかけます。
効き目を重視したいなら、ベニカベジフルスプレーです。有効成分はクロチアニジンで、豆類(未成熟)のアブラムシ類に登録があります。一度の散布で長く抑えたいときに向いています。メーカーの技術資料は、成分が葉の裏まで浸透し、アブラムシで約1か月効果が続くと説明しています。原液のまま散布し、さやを収穫する日の3日前までに使い終えます。さやを少しずつ収穫するときも、収穫する日から数えます。使用は3回以内で、ラベルには、ミツバチの巣箱の周辺にかからないようにすること、マルハナバチに影響を及ぼすおそれがあることが書かれています。ソラマメは花にハチが来るので、花にかからないように散布します。
やりがちなNG行動
- ❌ お歯黒を上に向けたり、深く埋めたりする(発芽不良・腐敗の原因)
- ❌ 芽が出るまでに水を与えすぎる(種が腐る原因)
- ❌ 早まきで本葉5枚以上に育った株で冬を迎える(寒さに弱くなる)
- ❌ 数年以内にソラマメを育てた場所で続けて育てる(連作障害)
よくある質問
Q. プランターでも育てられますか?
A. 大型のプランター(深さ25cmくらい)なら育てられます。草丈が高くなるので、プランターの縁に沿って支柱を立ててひもを張り、株が倒れないように支えます。
Q. 寒さで葉が傷んでしまいました。大丈夫ですか?
A. 12月に入ったら株元に敷きわらをする、寒さの厳しい地域では不織布のトンネルで覆うなどの防寒をすると、冬を越しやすくなります。
🌱 まとめ
- 種はお歯黒を斜め下にして、豆の先が少し見える浅さでまく
- 関東以西は10〜11月にまき、本葉4枚くらいまでの小さな株で冬を越す(寒い地域は春まき)
- 春は枝を6〜8本に絞り、草丈60〜70cmで摘心。アブラムシ対策にもなる
- さやが下を向き、背筋が褐色になったら収穫
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