ラディッシュの育て方|秋まきの時期・間引き・割れずに育てるコツ

ラディッシュの育て方

ラディッシュ(二十日大根)は、種をまいてから収穫までが早い、小さな根菜です。暖かい時期なら20〜30日、涼しくなると40〜50日ほどで収穫できます。

プランターで手軽に育てられるので、ベランダでも楽しめます。赤い丸形のほかに、白や紅白の品種、細長い形の品種もあります。生のままサラダで食べられ、ピクルスにもできます。

つまずきやすいのは、虫に葉を食べられること、芽が出るまでに土が乾くこと、間引きが遅れること、収穫が遅れて根が割れることの4つです。この記事では、秋まき(9月中旬〜10月下旬)の準備から収穫までを、順番に説明します。

👉 すでに種をまいている方は、種まき後|様子別にやることから読めます(目次からも飛べます)。

👉 種まきの時期や収穫までの日数は目安です。地域によって適した時期が変わるので、種袋に書かれた栽培時期もあわせて確認すると安心です。

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ラディッシュ栽培|基本情報

土の上に並ぶ収穫したラディッシュ
項目 ポイント
種まき 秋は9月中旬〜10月下旬ごろ
発芽まで 土を乾かさない
日当たり 日なた(風通しのよい場所)
土 野菜用の培養土。畑なら水もちと水はけのよい土
株間(株と株の間隔) 最終的に5cmほど
収穫 暖かい時期は20〜30日、涼しくなると40〜50日。根の直径2〜3cmが目安
連作 アブラナ科(ダイコン・キャベツなど)を育てた畑は避ける

準備|プランターと土

プランターは、横幅65cmほどの標準サイズが目安です。用意するものは次のとおりです。

  • ✔ プランター(深さ15cm以上)、鉢底ネット、鉢底石
  • ✔ 野菜用の培養土(肥料があらかじめ入ったもの)
  • ✔ ラディッシュの種
  • ✔ 防虫ネット、アーチ型の支柱、洗濯ばさみ
  • ✔ 溝をつけるための細い棒、ジョウロ

必要な土の量は、プランターの大きさで変わります。プランター本体や商品ページに書かれた容量(L)を見て、その分の培養土を用意します。

土の入れ方は次のとおりです。

  • ✔ 底に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
  • ✔ 培養土をプランターの半分ほどまで入れ、水をしっかり含ませる
  • ✔ 残りの土をフチから2〜3cm下まで入れ、もう一度たっぷり水をやる

畑で育てる場合は、堆肥などの有機物を混ぜて、水もちと水はけのよい土にします。場所は、ここ数年アブラナ科の野菜を育てていないところを選びます。

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種まき|9月中旬〜10月下旬。1cm間隔でまく

暑さが落ち着く9月中旬が始めどきで、10月下旬ごろまでまけます。10月下旬にまくと、寒さで育ちがゆっくりになり、収穫は12月上旬〜中旬ごろになります。

  • ✔ 細い棒で土の表面に浅い溝を2本つける(溝と溝の間は10cmほど)
  • ✔ 1列目の溝に、1cm間隔で種を1〜2粒ずつまく
  • ✔ 1列目の溝が隠れるくらい土をかぶせ、表面を平らにする(2列目の溝はそのままにしておく)
  • ✔ 底から水が流れ出るまで、ジョウロでやさしく水をやる(種が流されないように)
  • ✔ すぐに防虫ネットをかける
  • ✔ 2列目は1週間後に、ネットをめくってまく(収穫の時期をずらせるので、取り遅れを防げる)

防虫ネットのかけ方|種まき後すぐに

家庭菜園でよくある失敗は、虫に葉を食べられて収穫できなくなることです。アブラムシやアオムシ、コナガなどは、防虫ネットで防ぐのが基本です。

  • ✔ プランターをまたぐように、幅に合うアーチ型の支柱を3本立てる(100円ショップやホームセンターで手に入る)
  • ✔ ネットをかぶせ、すき間ができないように洗濯ばさみなどで留める(畑では、すそを土で押さえる)
  • ✔ 水やりはネットの上からできるので、ふだんはかけたままにして、種まき・間引き・収穫のときだけめくる

ネットは、網目の大きさ(目合い)が1mmのものを選びます。ただし、目合いが合っていても、すそにすき間があると虫が入り込みます。間引きのときにネットをめくって、葉に虫がいないか見ておきます。

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間引き|2回に分けて、最後は株間5cmほどに

間引きは、混み合った株を抜いて、株と株の間隔(株間)を広げる作業です。最初に出る2枚の葉を子葉、そのあとに出る葉を本葉と呼びます。

  • ✔ 1回目:子葉が開いたころ(種まきから1週間ほど)に、葉が重なり合っている株や元気のない株を抜く
  • ✔ 2回目:本葉が3〜4枚になったころに、株間が5cmほどになるように抜く

間引きが遅れて株間が狭いままだと、根の形が悪くなったり、太りにくくなったりします。間引いた株は、ベビーリーフとして食べられます。

水やりと追肥|乾かしすぎず、湿らせすぎず

芽が出るまでは、土を乾かさないようにします。芽が出たあとは、土の表面が乾いてから水をやります。土がひどく乾いた状態と湿りすぎた状態を繰り返すと、育ちが遅れたり根が割れたりします。

追肥(途中で足す肥料)は、しなくても育つことが多いです。肥料があらかじめ入った培養土なら、収穫までの短い期間は、その肥料でまかなえます。

収穫|根の直径2〜3cmが目安。遅れると割れる

葉の付け根を持ってラディッシュを引き抜く手
  • ✔ 目安:根の直径が2〜3cm(100円玉〜500円玉くらい)。根が土から顔を出し、葉の丈は15cmほど
  • ✔ 日数の目安:暖かい時期は20〜30日、涼しくなると40〜50日。9月中旬まきなら10月中旬、10月中旬まきなら11月下旬〜12月上旬、10月下旬まきなら12月上旬〜中旬
  • ✔ 抜き方:葉の付け根を持って引き抜く

収穫が遅れると、根の中に空洞ができたり(「スが入る」といいます)、根が割れたりします。根の直径が2〜3cmになったら、早めに抜くのがコツです。割れたり、スが入ったりすると、味が落ちます。

種まき後|様子別にやること

ここからは、育てている途中で見返すための表です。すでに種をまいている場合は、いまの様子に当てはまる行を見ると、次にやることがわかります。複数当てはまるときは、どの行も参考になります。

いまの様子 やること
芽がまだ出ていない 土が乾かないように水やりを続けます。種まきから1週間ほどたっても芽が出なければ、まき直します。寒さで芽が出ないときの保温の方法は、後ろのよくある質問の「何月まで種をまけますか?」に書いています。
防虫ネットをまだかけていない できるだけ早くかけます。すでに芽が出ているときは、かける前に葉の裏を見て、虫がいれば取り除いておきます。手順は防虫ネットのかけ方に書いています。
1列目だけまいて1週間たった 2列目をまきます。ネットを一度めくり、まき終えたらかけ直します。
子葉(最初に出る2枚の葉)が開いた 1回目の間引きをします。葉が重なり合っている株や、元気のない株を抜きます。
本葉(子葉のあとに出る葉)が3〜4枚になった 2回目の間引きをして、株間(株と株の間隔)を5cmほどにします。本葉が4枚を過ぎていても、気づいたときに間引けば、残した株の根が太りやすくなります。
種をまいて3〜4週間たったが、根がまだ小さい 涼しくなると、収穫まで40〜50日かかることがあります。葉が元気なら、根の直径が2〜3cmになるまで待ちます。株間が5cmより狭ければ、間引きます。
葉がひょろひょろ伸びる 水のやりすぎ、日当たり不足、株の混み合いのいずれかが考えられます。高温や多湿が続くと、さらに伸びやすくなります。水やりは土の表面が乾いてから行い、日当たりのよい場所に置きます。混んでいれば間引いて、株間を5cmほどにします。
2列とも同じ日にまいた 根の直径が2〜3cmになったものから順に収穫します。
根が土から顔を出し、直径が2〜3cmになった 早めに抜きます。遅れると、割れたり、スが入ったりします。くわしくは、上の収穫に書いています。
葉に穴があいた・虫がいる ネットのすき間をふさぎ、見つけた虫は手で取り除きます。原因については、後ろの育たないときの原因チェックにも書いています。

育たないときの原因チェック

うまく育っていないときは、症状から原因を探せます。

症状 考えられる原因と対処
芽が出ない 気温が低い、土が乾いた、水やりで種が流れた、といったことが考えられます。種まきから1週間ほどたっても出なければ、まき直します。
根が太らない・小さい 株間が狭すぎる、間引きが遅れている、といったことが考えられます。間引いて株間を5cmほどにします。涼しくなると収穫まで40〜50日かかることもあるので、葉が元気なら、根の直径が2〜3cmになるまで待ちます。
根が割れる・スカスカ 収穫の遅れ、乾燥と過湿の繰り返しといったことが考えられます。根の直径が2〜3cmになったら早めに抜き、水やりは土の表面が乾いてからにします。割れたものは、味が落ちます。
根の形が悪い 間引きの遅れや、土の極端な乾燥といったことが考えられます。いまからでも間引いて、株間を5cmほどにします。
葉に穴があく・虫がいる ネットのすき間から虫が入った可能性があります。すき間をふさぎ、見つけた虫はその場で取り除きます。

ついやってしまいがちな失敗

  • ❌ 種を全部同じ日にまく → 収穫が重なって取り遅れやすく、割れたりスカスカになったりします
  • ❌ 間引きを後回しにする → 根の形が悪くなり、太りにくくなります
  • ❌ 土の乾燥と過湿を繰り返す → 育ちが遅れ、根が割れやすくなります

同じ日にまいてしまった場合は、根の直径が2〜3cmになったものから順に収穫します。

よくある質問

Q. 何月まで種をまけますか?

秋まきは10月下旬ごろまでが目安です。それより遅くまくと、寒さで育ちがゆっくりになり、収穫までの日数が延びます。寒くなってからまく場合は、べたがけ資材(作物に直接かける布)や、トンネル(支柱にビニールや布をかぶせたもの)で保温する方法があります。

Q. 室内でも育てられますか?

室内でも育てられます。プランターは日当たりのよい窓際に置きます。室内は屋外より湿気がこもりやすいため、天気のよい日は窓を開けて風を通すと、蒸れを防げます。

Q. 前にダイコンやキャベツを育てた畑で、続けて育ててもいいですか?

続けての栽培は避けるのが基本です。ラディッシュはダイコンやキャベツと同じアブラナ科なので、これらを育てた畑では数年あけるようにします。

🌱 まとめ

  • ✔ 種は1cm間隔でまき、すぐに防虫ネットをかける
  • ✔ 芽が出るまでは土を乾かさず、芽が出たら土の表面が乾いてから水をやる
  • ✔ 子葉が開いたら1回目、本葉が3〜4枚になったら2回目の間引きをして、株間を5cmほどにする
  • ✔ 根の直径が2〜3cmになったら、早めに収穫する

この4つを押さえれば、虫に食べられたり、根が割れたりスカスカになったりする失敗を防ぎやすくなります。

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参考にした情報

JAグループ北海道「チャレンジ家庭菜園 ラディッシュ」(札幌市農政部の資料)…追肥の記載なし
サカタのタネ「花と野菜のよくある質問」「ハツカダイコン さくらんぼ」
タキイ種苗「プランター菜園のトリセツ(小松菜・ラディッシュ編)」「ニューコメット」
ハイポネックス「ラディッシュの育て方」
トーホク「ダイコン(二十日大根)」
農研機構「夏秋キャベツのネット被覆栽培によるアブラムシ類及びコナガの侵入防止」(キャベツでの試験)

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